最近の車にはACCが装備されていることが多いです。
レンタカーも同様です。
よくわからずにスイッチをいじり作動させてしまうと、
思わぬ事故に繋がるかもしれません!
今回はACCに起因するヒヤリ・ハットの事例をご紹介します。
まずACCとはアダプティブ・クルーズ・コントロールのことです。
横文字で意味不明ですか!?
例えばスバルのアイサイトはCMで耳にした方も多いと思います。
(スバルではACCのことをさらに全車速追従機能付クルーズコントロールと命名しています)
メーカー各社で名称が異なるのでマニュアルなどで確認しましょう!
ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)は、クルマに搭載した専用のセンサーとCPU(コンピューター)を用いたシステムが、アクセル操作とブレーキ操作の両方を自動的に行ない、運転を支援する機能です。前走車がいる場合、センサーがそれを検知し車間距離を一定に保ちながら走る「追従走行」が可能です。また、前走車がいない場合は、ドライバーが任意に設定した速度を維持して走ります。
参照元 http://qa.jaf.or.jp/mechanism/structure/02.htm
正しく使えば非常に便利な機能なのですが、メーカーや車種により性能もまちまちです。特にレンタカーで不特定多数の車種を運転する場合は、機能や性能が異なるので注意が必要です。
また、現状では一般道での使用は推奨していないメーカーが多いと思います。
高速道路での使用にとどめた方が安全かもしれません。
では、一般道でACCを使用した場合のヒヤリ・ハットの例をご紹介します。
- 設定速度まで加速しづける
前走行車がいないと設定速度まで加速し続けます。
レーダーやカメラで障害物を認識していますが、
認識技術は完ぺきではありません。
例えば、
・自転車が歩道から車道に出てきたときに認識しないケース
→加速中に認識しないと人身事故を引き起こします
・前走車を認識しないケース
→トラックなど荷台がある車両は認識しずらいようです。
→カーブや下り坂も前走車を発見できないケースがあります - 前方の信号は無視!!
前方の信号に関係なく走行を継続しようとします。
前走車がいれば止まりますが、いない場合は信号無視をします。 - ブレーキをかけてくれるの? かけてくれないの? どっち!?
車種やグレードにより機能が異なるのでレンタカーで利用する際は注意が必要です。
→対応する速度域を確認しましょう。
例えば30km/h以下は制御できないACCの場合では
速度が低下すると制御を放棄してきます。レンタカーとして人気のスイフトはACCのブレーキ作動が遅いです。危険だと感じたら人間が介入してブレーキ操作をすべきです。
スイフトのACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)が設定されている様子
ACCとは関係ありませんがスイフトのブレーキはカックンブレーキです。かなりシビアに操作をしても、ド素人のような急ブレーキになります。初めて乗る場合には注意が必要です。
(後続車や同乗者がビックリします) - 車線維持支援装置(通称名:レーンキープアシスト)との併用
レーンキープ機能を搭載している車種を一般道で使用するときの注意点です。
・車線が薄かったり、途切れていると制御を放棄する
・前走車が車線変更をすると勝手についていく(後方確認せずに)
・性能が中途半端に良いので安心しきっていると事故る。→安心してアクセルやブレーキから足を放していると突然車が側が制御を放棄することがあります。(ちなみにハンドルから手を放すと警告されます)
突然人間にバトンタッチしてきますので、直ちに運転を引き継ぐ必要があります。
安心しきっているとペダルの踏み間違えで事故を起こすかもしれません!