HKドライビングメソッド企業向け・集合研修

一般道を使用しない実践研修 企業の広い駐車場や広場を想定

前提条件

本研修で扱う内容は、一般道を使用するものではありません。

企業が保有する広い駐車場や広場など、閉鎖された安全な環境を使用することを前提としています。

実演動画 モータースポーツ経験者の実力参考

以下の2本は、操作の正確性と車両挙動の理解を示すための参考動画である。一般道での無謀運転を推奨する意図はない。

参考:ジムカーナ走行
パイロンを並べてS字スラロームの練習

止まる・曲がる・加速する 一般道もモータースポーツも基本は同じです。

基本構成

車の操作として最も基本となる「走る」「止まる」「曲がる」この三つを、まず体験的に理解することから始めます。

研修は安全確保を前提に、段階的に負荷と難易度を上げていきます。

1. ブレーキ操作の基礎練習(急ブレーキ)

最初に行うのはブレーキの練習です。車を運転する以上、何かあったときに確実に止まれることが最も重要です。

広い場所を使い、急ブレーキを踏んで確実に停止する練習を行います。これはブレーキ操作の基礎であり、すべての操作の土台となります。

2. アクセル操作と一定速度走行の練習

次に、丁寧なアクセルワークの練習を行います。

まずは、ゆっくりと加速し、時速20キロで一定速度を保って走行します。

次に同じ要領で、30キロ、40キロと段階的に速度を上げていきます。

環境が許す場所では、50キロまで一定速度で走行する練習も行います。これらはすべて直線で実施します。

3. 一定速度で曲がる練習(低速から)

次に、曲がる練習を行います。

パイロンなどを使ってコースを作り、まずは時速10キロから20キロで曲がる練習をします。

その後、30キロ、40キロと速度を上げていき、最初はどの程度まで回れるのかを体験します。

4. 定常円によるアンダーステア体験

次の方法では、2速・時速20キロで曲がり始め、定常円走行を行います。

最初は20キロで問題なく曲がれることを体験します。そこから徐々に速度を上げていきます。

このとき、ハンドルの切り角(舵角)は変えずに走行を続けます。

すると、ある速度を超えたところで、曲がりきれなくなる状態が発生します。

これが、アンダーステアの体験です。この挙動を実際に身体で理解します。

5. 次段階の練習

ここまでの内容を体験できたら、次の段階へ進みます。

6. ブレーキ精度の向上練習

まずは、ブレーキの精度を高める練習を行います。

広い場所を使用し、時速40〜50キロ程度から急ブレーキを踏み、確実に停止する練習をします。

7. ABSの体験と回避練習

次に、ABSの練習を行います。

パイロンなどで障害物を設置し、急ブレーキをかけながらABSが作動した状態で回避操作を行います。

衝突を回避するための実践的な練習です。