ペーパードライバーが左側をぶつける本当の理由
今日からできる改善方法
左側をぶつけるのは運転センスの問題ではない
ペーパードライバーの相談で、とても多いのが
左側ばかり擦ってしまう
左折が怖い
という悩みです。
でも結論から言うと、これはセンスの問題ではありません。
ほとんどの場合、
見ている場所
考えていること
操作の順番
がズレているだけです。
正しく直せば、多くの人が短期間で改善します。
左側をぶつけやすくなる3つの原因
原因1 左を怖がりすぎて寄りすぎている
左側をぶつけた経験がある人ほど、
次から左を避けようとして、無意識にハンドルを切りすぎます。
するとどうなるかというと
車体が斜めになり
結果的に左後輪やドア付近を擦りやすくなります。
怖がるほど、逆効果になる典型例です。
原因2 目線が近すぎる
左側をぶつける人の多くは
ガードレール
縁石
電柱
など、危ない物ばかりを見ています。
人は見ている方向にハンドルを引っ張られます。
近くの障害物ばかり見ていると
車は自然とそちらへ寄っていきます。
原因3 車幅の基準が毎回変わっている
今日はこの位置
次はこの位置
と、ミラーや視線の基準が毎回変わっていると
車幅感覚はいつまでも身につきません。
感覚がないのではなく
基準が固定されていないだけです。
今日からできる改善方法
まずは視線を遠くへ置く
左折するときや狭い道では
ぶつけそうな場所ではなく
曲がった先
進行方向の遠く
を見るようにします。
目線が遠くに行くだけで
ハンドル操作は驚くほど安定します。
ミラーの見る位置を固定する
おすすめは次の決め方です。
- 右ミラーで右側の車線と自車の距離を見る
- 左ミラーで左側の白線と車体の位置を見る
この位置を
毎回
必ず
同じ見方で確認します。
これだけで、車幅感覚はかなり安定します。
左折は速度を落とすことを最優先
左側を擦る人ほど
早く曲がろう
迷惑をかけたくない
と焦りがちです。
でも左折は
遅くても怒られません。
スピードを落とせば
確認も操作も、すべて余裕が生まれます。
安全に直すための練習手順
ステップ1 広い道で左折だけ練習する
いきなり狭い道に行く必要はありません。
- 車線が広い
- 交通量が少ない
- 見通しが良い
この条件で、左折だけを繰り返します。
ステップ2 左ミラーを見る癖を作る
左折前に
左ミラーを見る
速度を落とす
目線を曲がった先へ
この順番を毎回固定します。
操作を考えなくてもできる状態を目指します。
ステップ3 狭い道は最後でいい
狭い住宅街や縁石だらけの道は
基礎ができてからで十分です。
怖い状態で入ると
余計な癖がつきます。
一人で直せないと感じたら
左側をぶつける癖は
自分では気づきにくいことが多いです。
- どこを見ているか
- どこでハンドルを切っているか
- なぜその操作になっているか
これは、横に乗ってもらうと一瞬で分かります。
生活ルートで実際に走りながら
その場で修正できる環境があると
改善はかなり早くなります。
まとめ
左側をぶつけるのは
運転が下手だからではありません。
見方と順番がズレているだけです。
- 目線を遠くへ
- ミラーの基準を固定
- 左折は遅くていい
この3つを意識するだけで
左側の不安は確実に減っていきます。
次は
駐車
ロック板
ハイエース
など、別の不安も一つずつ潰していきましょう。
