平置きから始める正しい練習順

駐車が怖いのは あなただけではない

ペーパードライバーの相談で
左折の次に多い悩みが 駐車です。

• 何回切り返せばいいか分からない
• 後ろが見えなくて怖い
• 待たれると頭が真っ白になる

こうした不安は、とても自然なものです。

そして多くの場合、
駐車が苦手なのではなく
練習の順番を間違えています。

いきなり車庫入れから練習しなくていい

よくある失敗が
いきなり自宅の狭い駐車場
いきなりコインパーキング
から練習しようとすることです。

これは、いきなり難問から解こうとするのと同じです。

まずは
広くて
失敗しても問題のない場所
から始める必要があります。

駐車が怖くなる3つの原因

原因1 スピードが速すぎる

駐車が苦手な人ほど
早く終わらせたい
迷惑をかけたくない
という気持ちが強くなります。

その結果、
スピードが出て
修正が間に合わなくなります。

駐車は
ゆっくりすぎるくらい
が正解です。

原因2 見る順番が決まっていない

ミラー
後方
前方
を、毎回バラバラに見ていると
状況を把握できません。

見る順番が決まっていないと
不安は消えません。

原因3 失敗を失敗だと思いすぎている

切り返しは
失敗ではありません。

むしろ、
正しく調整している証拠です。

切り返した時点で
ダメだ
と思ってしまうと
冷静さを失います。

駐車練習の正しい順番

ステップ1 まずは平置き駐車場だけ

最初は
線が見やすく
車の少ない
平置き駐車場を選びます。

ショッピングモールの端
時間帯の早いスーパー
などがおすすめです。

ステップ2 まっすぐ止める練習から

最初は
バック駐車でなくて大丈夫です。

• 枠に対してまっすぐ入る
• 白線の中に止める
• ゆっくり止められる

これだけでOKです。

まずは
低速で車をコントロールできる
という感覚を取り戻します。

ステップ3 バックは浅く下がるだけ

次に
ほんの少しだけ
バックします。

深く下げる必要はありません。

• ミラーを見る
• 少し下がる
• 止まる

この繰り返しで
後退への恐怖を減らします。

ステップ4 切り返し前提で入れる

最初から
一発で入れよう
と思わないことが重要です。

切り返す前提で
入れて
直して
また入れる

これを普通の動作として
受け入れます。

駐車で意識する3つのポイント

とにかく遅く

ブレーキを
軽く踏みながら
少しずつ動かします。

止まって考えることは
悪いことではありません。

ミラーを見る位置を固定する

• 左ミラーで白線
• 右ミラーで車体と枠

毎回
同じ位置を見ることで
感覚が安定します。

後ろが不安なら降りて見る

降りて確認するのは
恥ずかしいことではありません。

むしろ
安全な判断です。

最初は
何度降りても大丈夫です。

狭い駐車場や車庫は最後でいい

自宅の駐車場や
ロック板付き駐車場は
難易度が高いです。

平置きで
余裕を作ってから
段階的に進めた方が
結果的に早く上達します。

一人で練習して限界を感じたら

駐車は
外から見てもらうと
原因がすぐ分かります。

• ハンドルを切るタイミング
• 下がりすぎている位置
• 見ていないポイント

これらは
同乗者がいると
一瞬で修正できます。

生活で使う駐車場で
そのまま練習できる環境は
特に効果的です。

まとめ

駐車が怖いのは
能力の問題ではありません。

順番と考え方の問題です。

• 平置きから始める
• ゆっくり動かす
• 切り返しは前提

この3つを守るだけで
駐車の不安は確実に減ります。

次は
コインパーキング
ロック板
狭い自宅駐車場
と、少しずつ段階を上げていきましょう。