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シミュレーターは間違っていない でも初実走で驚くポイントがある
高速教習をシミュレーターで受けた人が、実際の高速道路で最初に驚くのは、恐怖の正体が運転操作より情報量だということです。風圧と走行音、速度差、合流のタイミング、周囲の車の動き。これが同時に来ます。
ここで大事なのは、いきなり長距離を走らないこと。高速は、短い区間を安全側の条件で反復すると、驚くほど慣れます。
結論 最初の高速は 走る練習ではなく 合流と降りる練習
- 初回の目的は 合流を安全に成功させる
- 次の目的は 出口へ余裕を持って移動して降りる
- 走行中は 左車線で一定速度を守るだけ
初回におすすめの条件 これだけ守れば難易度が下がる
- 時間帯 平日 10時から15時
- 天候 晴れ 風が弱い日 雨の日は避ける
- 路線 片側2車線以上 合流車線が長い区間
- 距離 入口ICから入って 次のICで降りる程度
- 避けたい 初回から都市高速 交通量が多い時間帯
出発前の5分準備 ここでミスると緊張が跳ねる
- ETCカードの挿入と有効確認
- 燃料は半分以上 できれば多め
- ナビは出発前に設定 走行中に操作しない
- 同乗者がいる場合 走行中は短い声かけだけにしてもらう
- 目的地は駐車場ではなく 降りるICを最優先で設定
合流が怖い人へ 合流は型でしか勝てない
合流で怖くなる最大の原因は、加速が遅れて速度差が大きくなり、隙間を見つけても入れない状態になることです。合流は、止まらない前提で型を固定します。
合流の型 3ステップ
- 加速車線に入ったら まず加速して流れに速度を合わせる
- 早めに入る場所を決める 前の隙間か 後ろの隙間かを決める
- 合図 ミラー 目視 速度合わせ ためらわずに一回で入る
合流でやってはいけないこと
- 怖くて減速して入ろうとする 速度差がさらに増える
- 入口で迷って急ブレーキする
- 入れないと感じて停止に近い速度まで落とす
車線変更が怖い人へ 見る順番を固定するだけで安定する
車線変更は、上手さではなく手順の再現性です。毎回同じ順番でやると、焦りが減って判断が速くなります。
車線変更の型
- 合図を先に出す
- ルームミラー サイドミラー 目視の順で確認
- 速度差があるなら少しだけ調整して すっと移動
- 移動したら合図を戻す
走行中は左車線で十分 追い越しは練習段階でやらない
初回の高速は、左車線で一定速度を保つことだけに集中してOKです。速度が安定すれば車間も安定し、結果として合流も車線変更も落ち着いてできます。
出口が怖い人へ 降りる準備は早めに始める
- 出口は手前から準備 直前で無理に寄らない
- 案内標識を見たら 次にやる操作を一つだけ決める 例えば左車線へ戻す
- もし降り損ねても次で降りればいい 急な進路変更をしない
最短で慣れる練習メニュー 入口 次の出口を2往復
高速でいちばん練習価値が高いのは、合流と減速車線です。だから最初は、入口ICから入って次のICで降りるを2回繰り返すのが最短です。
メニュー例 30分コース
- 1回目 入口IC 合流 左車線で一定 すぐ次で降りる
- 下道でUターンして同じ入口へ戻る
- 2回目 さっきと同じ手順で反復
よくある失敗と対策
速度が上がりすぎて怖くなる
対策は、一定速度の意識と車間距離です。怖くなったら急ブレーキではなく、アクセルを戻して車間を増やします。
トンネルが苦手
対策は、入口で少しだけ気持ちの速度を落として、目線を遠くへ置くこと。ハンドルをこじらないことが最優先です。
合流で入れずにパニック
対策は、入る場所を早めに決めること。迷う時間が長いほど、速度が合わなくなります。
高速が初めての人ほど 同乗指導や講習で一回整えるのが早い
一人で頑張るほど、初回の緊張が強く出ることがあります。合流と車線変更だけを短時間で集中的に整えると、その後の高速が別物になります。


