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病院等の付き添い介護は、移動がいちばん消耗する
通院、検査、リハビリ、入退院の手続き。付き添い介護はやることが多く、ただでさえ神経を使います。 そこに移動の不安が重なると、当日が始まる前から疲れてしまいがちです。
だからこそ、マイカーで安全に送迎できるようになると、生活の詰まりがほどけます。 行ける時間が増える。待ち時間に合わせて動ける。雨の日も崩れにくい。 付き添い介護の負担を減らす手段として、運転の安定はかなり効きます。
出発前の準備で不安は半分消える
1 目的地情報は前日までに確定
- 病院の正面入口と駐車場入口は別のことが多いので両方を確認
- ナビは病院名だけでなく駐車場の住所でも登録しておく
- 予約時間の30分前到着を基準に逆算する
2 持ち物は車内セットにする
- 診察券 保険証 お薬手帳 予約票
- 筆記用具 メモ 病状のメモ
- 飲み物 小さな軽食 防寒具
- ビニール袋 ウェットティッシュ 予備マスク
付き添い介護は突発対応が多いので、車に常備セットがあるだけで焦りが減ります。
3 体調の確認は運転の一部
- めまい ふらつきがある日は無理をしない
- トイレのタイミングを出発前に作る
- 車酔いがあるなら、窓開けと休憩ポイントを決めておく
当日の動き方 安全と介助を両立するコツ
到着直前に慌てない
病院周辺は、タクシー、救急車、送迎車、歩行者で一気に情報量が増えます。 到着10分前に深呼吸して、速度を落とし、車線変更を減らすだけで安全度が上がります。
乗り降りは急がない
- ドアを開けやすい位置に停める。隣の車との間隔優先
- シートを少し後ろに下げて足元の空間を作る
- 段差がある場所は避ける。縁石の高さに注意
- ドアの開閉は風の強い日に特に慎重に
車いすや歩行補助具がある場合
- 積み下ろしを先に考えて駐車区画を選ぶ
- 後席の足元スペースを空けておく
- 荷物は一つにまとめ、手がふさがらないようにする
病院の駐車と構内運転でつまずかないために
よくある難所
- 入口が分かりづらい
- 一方通行や構内ルールが多い
- 歩行者が不意に横断する
- 駐車券や精算機の位置が把握しづらい
対策はシンプル
- 構内は最徐行でいい。焦らないことが正解
- 空きを探して周回するより、いったん上階や別エリアに切り替える
- バック駐車が不安なら、端の区画や柱の少ない場所を選ぶ
- 帰りの出庫ルートを停めた直後に確認する
帰り道こそ事故が起きやすい
診察内容で気持ちが揺れたり、長い待ち時間で集中力が落ちたりします。 帰りは無理に急がず、できれば一度コンビニや広めの駐車場で水分補給と呼吸を整えるのがおすすめです。
ペーパードライバーが練習すると効果が出やすい練習順
- 自宅近くの広い駐車場で、発進 停止 低速の右左折
- 病院までのルートのうち、難しい交差点だけを先に下見走行
- 平日の空いている時間帯に、病院の駐車場で入庫 出庫の練習
- 家族の同乗で本番に近い動きをリハーサル
いきなり本番で完璧を目指すより、部分練習を積む方が早く安定します。
付き添い介護の運転で大切なのは、うまさより安定
急発進しない。急ブレーキしない。急ハンドルをしない。 この三つを守れるだけで、同乗者の安心感が段違いになります。
通院の付き添い介護は長期戦になりやすいからこそ、運転を安定させて日常の負担を減らしていきましょう。
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